岡山/倉敷で住宅の設計・監理をしている-建築家 宇川民夫が主宰する建築設計事務所ー宇川建築計画事務所の「住宅のリフォーム」専門のホームページです。岡山県木造住宅耐震診断員の認証を受け、木造住宅の耐震診断と耐震補強計画を行い、耐震設計・監理をしています。
昭和55年に建設された、築40年になる住宅の耐震診断と補強計画しました。
完成した時の外観写真、工事中の写真は耐震診断に役立ちます。
基礎の形式、形状、鉄筋の様子が判断できます。
図面は保管されてなかったが、耐震診断に重要な筋交いの位置が、工事写真から判定できます。
診断では1階東西方向 評点0.49、南北方向 評点0.56と必要強度の約半分程度。2階東西方向 評点0.74、南北方向0.47 と 1・2階 すべての方向で耐震性が弱い「倒壊する可能性が高い」と判定されました。
すべての階と方向が評点1.0以上であれば、 一様耐震性能は安全であるとされます。
建物の構造が弱いとされる、昭和56年以前の住宅では、評点が1.0以上になることはありません。
筋交いや耐力壁を新たに設けて、耐震補強の計画します。
建物の強度には隅に耐力壁があることが重要です。
この住宅では、1階の南西の広縁の隅が窓になっているので、大きな地震が来ると危険です。診断員としては、まず建物の隅を耐震補強したいです。
この場所は、家族とお住まいの秋田犬が、大のお気に入りの場所だそうで、この場所から庭と道路を見るのが気に入っているそうです。
そこで、窓ガラスをそのままにして耐震補強できる筋交を提案します。
筋交いや耐力壁を新たに設けたり、柱・土台と梁桁の接合部に金物を設けて耐震補強を行い、1階東西方向 評点1.31、南北方向 評点1.30と必要強度の3割アップ。2階東西方向 評点1.27、南北方向1.25 と 1・2階 すべての方向で、大地震が来ても「倒壊しない」 構造評点に補強計画しました。
現在の建物の耐震診断を行い、補強計画をたて、耐震補強工事しています。
耐震補強する前の強度=0.2です。 1.0が現在の建築基準法のレベルの強度なので、かなり耐震性は弱いことになります。目標 耐震補強の強度=1.43 で 震度6強の地震が繰り返し発生しても、安心できるレベルとします。
建設会社から見積を出してもらい、依頼者に補強レベル、補強方法、耐震補強工事費用を説明します。
外壁の一部を撤去して、外壁から 筋かい・合板にて耐震補強し、柱と梁に接合金物を取付けます。
外壁にモルタルを塗り塗装を吹き付けて完成。どこの壁を撤去したか分かりません。
押入れの内部の壁を耐震補強
2階の外壁ラインの1階部分に壁がなく、大きな地震が来たとき、建物の揺れの力が地面に流れないので、広縁の天井を撤去して、広縁の天井裏面を補強しました。
室内の壁から耐震補強した部分ー出来上がると、どこを工事したか?分からないです。
壁を耐震補強すると、柱と土台・柱と梁桁tの接合部に、壁の強度に合わせて接合金物を選んで取り付けます。
中古住宅を購入された30代の方のご依頼で「耐震診断」と「耐震補強計画」を行い、耐震補強工事をしています。
最近は新築住宅でなく、状態の良い中古住宅を購入され、全面リフォーム工事と合わせて「耐震診断」「耐震補強計画」を行い、地震にも安心できる耐震性の高い住宅に改修される方も増えてきました。
耐震補強工事が完成
耐震工事前ー中古住宅のリフォーム工事中に「耐震診断調査」と「補強計画」の報告書作成しました。
耐震診断を行うため、建物の調査を行います。
主な調査項目
外観ー屋根の破損や乱れの有無、トイの状態、外壁のクラックの有無、基礎の状態とクラックの有無、基礎鉄筋の有無など
内部ー間取りの実測、壁の仕上げ材、床下の状態、筋かいの有無、火土台・火打梁の有無、床・柱の傾き、柱のサイズ、小屋裏の状態、梁桁の接合金物の有無、雨漏りの有無、内部のタイルなどのクラックの有無など
この住宅では平面図がないので、目視で確認できた筋交いのみ耐震診断に反映する。
「岡山県木造住宅耐震診断マニュアル」に従って「耐震診断」と「補強計画」の報告書を作成します。
耐震診断の結果
上部構造の総合評点ー0.30 総合判定 「倒壊する可能性が高い」と判定される。
評点 1.0 で建築基準法レベルの構造強度になりますー関東大震災レベルの地震で、住宅の中にいると命の危険性は避けられる程度、熊本の地震ではこのレベルで倒壊した住宅あります。
診断では1階の東西方向の揺れの地震に最も評価が悪く、1階・2階の東西・南北方向とも構造評点0.3~0.78であり、「倒壊する可能性が高い」と判定される。
「補強計画」では大きな地震に耐えるように、1階・2階の東西・南北方向とも
上部構造の総合評点ー1.54 総合判定 「倒壊しない」レベルに耐震補強します。
建築基準法レベルの1.5倍の構造強度にしますー震度6強の大きな地震がくり返来ても住宅の被害が軽度なレベル。
補強する壁と強さを、工事のしやすさ、建物の強度のバランスを考えながらシュミレーションして補強を決めます。
耐震補強工事に手馴れている建設会社を現地に案内し、耐震補強工事の見積をしてもらいます。
耐震補強報告書では概算工事金額240万円でしたが、約170万円で見積が出ました。
提示金額の合意後建設会社と「耐震補強工事契約」を締結してもらい、これから耐震補強工事に入ります。
建物の隅の外壁を撤去して、この面に構造用合板にて耐力壁を設けます。
木造住宅の耐震性を高くするには、できる限り建物の隅を優先して補強します。他 東西外壁も同じように耐震補強工事を行う。
耐震補強が完成ー吹付けの色も合わせて、元通りになりました。
これから構造用合板を打ち耐震補強壁を作ります。すで取り付けていた筋交いに新たに接合金物を取付、より耐震性を高めます。強くなった耐震壁には、地震の時に大きな引抜きがかかるので、ホールダウン金物を新たに設置します。
完成した耐震補強壁ー構造用合板の上に石膏ボードを貼っています。入居後、施主さんがDIYで石膏をコテ塗します。
私がおすすめの漆喰材料ーうま~くヌレール ホームセンターで売っています。
調合されているので、コテがあれば簡単にすぐ塗れます。
「うま~くヌレール」で検索すると商品情報や皆さんの意見すぐ見つかります。調湿効果がありカビが防げます。
また室内の匂いも消臭してくれます。
DIYでクロスの上からコテ塗している例
同じく耐震補強する壁
完成した耐力壁ーこの壁も施主さんがDIYで漆喰を塗ります。
物入の壁、これから構造用合板を打ち耐震補強壁を作ります。強くなった耐震壁には、地震の時に大きな引抜きがかかるので、ホールダウン金物を新たに設置します。
完成したリビングの耐震補強壁、この壁もDIYで漆喰をコテ塗します。
2階の隅の壁を撤去して、柱の上下に接合金物を取り付けて補強しました。
壁は張っていたクロスと同じ品番のクロスを張ったので、元の通りになりました。
2階は、物入れの内部の壁を撤去して柱の上下に接合金物を取り付けて補強しました。
ホームページに掲載していない耐震補強工事例はたくさんあります。
年配の方ーまだまだ人生あるので、大きな地震が来ても安全な住宅にしたい。
将来、子や孫に住宅を相続してもらいたいので、大きな地震が来ても倒壊しない家にしたい。
若い方ー手頃な価格で気に入った住宅が見つかったので、安心できるように耐震補強したい。
祖母から住宅を譲り受けたので、家族が安心できるように耐震補強したい。
などなど耐震補強される方多いです。
木造住宅は補強をすれば、いつまでも安心して住めます。
木造住宅はリフォームすれば、平面も自由にしやすく、新築のように綺麗になります。
キッチンやユニットバス・トイレなど最新の機器に取替えでき、暮らしやすくなります。
窓に内窓を設置したり、床下・外壁・天井裏に断熱材を充填すれば、断熱性能は高くできます。
岡山県の私の建築設計事務所から隣の広島県福山市にて、住宅を耐震補強してリフォーム工事をしています。
施主様は、かねてから築30年の今お住まいの住宅を新築建て替えか?一部増築してリフォームするか?検討されていました。
長年悩まれた結果、これからも住み続けられるよう、住み慣れた住宅を全面的にリフォームする決意されました。
リフォームの目的は
・ 住宅の強度に不安があるので、専門家に調査してもらい、耐震補強工事をしたい。
・ 冬寒いので断熱性能を高め、冬寒くないようにしたい。
・ 築30年になるので、キッチン・風呂・洗面など新しくしたい。
・ 住み続けられるよう、バリアフリーにしたい。
・ 当事務所の木を生かしたデザインを取りれたい。 などなど
設計前に耐震診断の調査を行い、ご規模のリフォームの間取りに合わせて耐震補強計画をします。
耐震補強と断熱性能アップを重視して、トイレ・浴室・洗面・キッチンなどの水廻りの改修、リビング・ダイニングの間取りの変更、2階増築をまとめて、設計図を完成する。そののち福山の建設会社3社から見積を出してもらう。
施工建設会社を絞込み、工事金額を交渉して工事契約を結び、解体工事に入る。
ダイニングの室内の中心に位置する、通柱を撤去するので、施工会社の担当者と施工方法・梁の補強方法を協議を重ねる。
解体をすると浴室・洗面所周りの柱はシロアリの食害にあっていた。
左の柱は建物の隅柱で、屋根から荷重を受けれなくなっていた。
柱を取替て、床組が出来たら白蟻駆除を行う。
新しく壁となる箇所に基礎を施工する。
増築部分の基礎ー既存の基礎と鉄筋を結ぶ
既存の柱と梁は接合金物を設ける。筋交いにも金物を取り付ける。
新しく挿入する柱や梁桁材に取り付ける補強接合金物
現状に合わせて梁桁の組み方を検討
新しく挿入した太い梁の下には柱を設けて、荷重を受ける。既存の柱とはリフォーム用接合金物で堅結する。
下屋部分の天井裏は合板を貼り水平剛性を持たせ、2階の荷重をスムーズに1階の壁に流す。
岡山市の耐震補強補助金制度を利用して、現在数棟ー耐震補強工事ーの設計監理をしています。
岡山市内の住宅例
在来木造住宅 建設年度昭和51年頃 2階建て 床面積111.8㎡
■ 初めに岡山市建築指導課で「耐震診断」の申し込みをされ、現在の構造の評価を出しました。
■ 「耐震診断」報告書をご覧になり、「倒壊する可能性が高い」の判定を受け、岡山市建築指導課に「耐震補強計画」の申し込みをされました。
耐震評価ソフトに住宅を調査したデータを入力すると、1・2階のX・Y(東西・南北)方向の構造評価は点数で評価されます。
この住宅は、1階南北方向が0.61評点で倒壊する可能性が高い、南北方向が0.90評点で倒壊する可能性が高い。
2階南北方向が1.01評点で一応倒壊しない、南北方向が1.35評点で一応倒壊しないの判定。
構造の総合評点は数字の一番悪い数字になるので、総合評点0.61ー倒壊する可能性が高いと判定されます。
評点が1.0を超えると「一応倒壊しない」と判定されます。
1階南北方向が0.61評点で良くないですが、ほかの方向は1.0前後であり、耐震診断調査件数の中では耐震性は高い住宅でした。
耐震性能を高めるため、1階南北方向・東西方向とも構造評点が1.0以上になるよう、耐力壁を設け「一応倒壊しない」住宅になるよう「耐震補強計画」を作成しました。
防災科研では、文部科学省『大都市大震災軽減化特別プロジェクト』の一環として、建築
1981年以前に建てられた住宅と、その住宅を耐震補強した住宅を、同じ実験台で阪神大震災の地震強度で揺らしています。
建設会社から「耐震補強見積」を出してもらい、岡山市耐震補強工事補助申請を申し込みしました。
2階南北方向の評点が1.01なので、評点を少し上げるため2階も耐震補強工事をします。
補強する壁の仕上げ、下地を解体します
1階南北方向の壁に、新たに筋交いを入れます。
筋交いの強さに合わせて、柱と梁を繋ぐ金物を取り付けます。
柱の根元も金物で基礎と繋ぎます。
コンクリート基礎に穴を開け、ケミカルアンカーを挿入しボルトを埋め込みます
柱に取付けるホールダウン金物、ボルトで基礎と柱をつなぎます。耐力壁の強さにより、使用する金物の選定が重要です。
土壁を一部撤去して、柱と土台に金物を取付ける
金物を取付けた壁の穴をふさぐ。
壁を塗って完成
柱と梁に接合金物を取り付けることにより、耐震強度を高めます。
柱と基礎も金物で繋ぎ構造強度を高めます。金物の種類は壁の強さによって選定します。
これから壁を塞ぎ仕上げ工事に入ります。
押入の壁を合板で塞いで完成
応接間の壁の一部ー1階建物の隅ーを撤去して柱と土台、梁に金物を取付て耐震性を高める。
断熱材を充填して壁をふさぐ
壁・天井に元に近いクロスを張替えて完成ー使っていなかった応接間がよみがえりました。
耐震補強制度を利用して耐震評点0.61から1.01に補強できました。
さらに、自己工事負担にて2階の壁の一部も補強して、耐震評点1.27にアップしています。
岡山・倉敷を中心に住宅のリフォームの設計・監理に関する相談は
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(有)宇川建築計画事務所 〒700-0942 岡山市南区豊成3-17-24