岡山/倉敷で住宅の設計・監理をしている-建築家 宇川民夫が主宰する-建築設計事務所の宇川建築計画事務所の「住宅のリフォーム」専門のホームページです。健康的な暮らしができるよう、住宅のリフォームでも地域の木や自然素材を生かすことも大切です。
新築住宅に引越ししたり、リフォームしたりすると、急に体調が悪くなった、頭が痛くなった、鼻がむずむずすると言った声を良く聞きます。そんな症状は「シックハウス症候群」であることも良く知られるようになりました。
またお子さんがアトピーである方、花粉症やアレルギー症状、喘息などに苦しんでいる方も身近にいます。シックハウスの原因は、主には住宅に使用される合板やクロス、塗料などの工業製造建材に含んでいる有害化学物質にあります。
私の事務所では、10年以上前からこうした症状に苦しむ方の住宅を手がけることが多く、これからの住宅は「何よりまず健康を害さない住宅をつくる」ことを第一に考えています。
NPO団体の主催するリフォーム相談会に出る機会がありましたが、そこでも年配の方から「今まで体の具合は悪くなかったが、新築マンションを購入し入居したが、頭が痛くなり住めない」との相談を受けました。最近の建材は一定基準以下のホルムアルデヒドを含有する建材ですが、それでもある時から突然「シックハウス症候群」になる方がいます。
こうしたリスクを避けるには、住宅に使用する建材には「自然素材」に近い建材を多く使い健康的な家づくりが大切だと思います。
また、木や土や紙などの自然素材で建てた家は時を経るごとに味わいが深まります。住み心地も気持ちがよくて、家族が安心して住むことができます。
自然素材で家をつくるということ
自然素材は、ひとつひとつの材に個性があります。
木であれば多少収縮したり狂ったり、漆喰や土壁は乱暴に扱えば傷がつき、ていねいに塗る工程を重ねなければ、ひび割れが生じることもあります。
自然素材を生かすには職人さんの技術と手間と時間がかかります。また、暮らし始めてからのメンテナンスも少し必要です。
つくり手にも、住み手にもそうした自覚が必要になりますが、それが本物の自然素材で造られた何よりの証拠であり、自然素材は時間とともに「風合い」がまします。
木は家づくりにとって、もっとも大切な自然素材です。
あらゆる住宅の場所に使うことができ、時の移ろいとともに美しく変化するさまは、住む人に自然ならではの味わいとやすらぎを与えてくれます。
土は昔から日本人になじみ深く、日本の住まいづくりには欠かせない材料です。
漆喰や石灰、珪藻土を原料とするものなど種類は多岐にわたります。
身体に有害なホルムアルデヒドを吸収したり、室内の湿気を調整したりします。
家の中で紙を使っているところといえば障子や襖が一般的ですが、最近では和紙紙やドイツ製の壁紙などを張る人も増えてきています。
木をふんだんに使った家であるほど塗料にもこだわりたい。いろいろなところに使うものだからこそ吟味するべきです。
溶剤に含まれる化学物質がシックハウスの原因でありもっとも厳しく安全性を問われているる材料です。
タイルや健康畳やウールなどの断熱材など自然素材を生かした建材が数多くあります。また最近ではホルムアルデヒドを吸着し分解する下地ボードも手ごろに使えます。
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