岡山/倉敷で住宅の設計・監理をしている-建築家 宇川民夫が主宰する-建築設計事務所の宇川建築計画事務所の「住宅のリフォーム」専門のホームページです。私たちは地域の木や自然素材を生かして、耐震性・省エネ性を重視し、こだわりのデザインの住宅のリフォームを設計します。

住宅の耐震について

2000年6月1日に建築基準法の改正が行われました。これによって、たとえ木造住宅であっても、構造的な検証を行わなければならなくなりました。

そこで問題になるのは、改正前の建物に関してです。法律の有無に関わりなく、構造的な考察を行なうことは、設計者として当然のことであるように思えますが、現実として、改正前の木造住宅は耐震性が充分に考慮されていない可能性が非常に高いのです。もちろん、工事の瑕疵があれば、改正後の建物についても耐震性に問題が出る場合はありえます。

ひと目で耐震性が低いと思われる建物もあります。例えば建物の一方に大きな開口部があるような家です。壁がない面だけが弱くなって、バランスの悪い、地震にとても弱い家になってしまいます。改正以前はそれでも建築基準法をクリアしていたのです。

建築基準法改正前に建てられた家は、リフォーム工事に入る前に壁の配置や筋交い、構造用金物の有無などをチェックして、耐震性が充分にあるかどうか確認しなければなりません。壁量が不足すれば、耐震壁を新たに必要となり、プランにも制約が出てきます。

 

リフォームで生まれ変わる家

このように考えると、改正以前の建物はリフォーム前の補強にコストがかかり、建て替えたほうがいいような気もしてきます。しかし最近は耐震性をアップさせる構造用金物や補強材が登場していますし、さまざまな補強の手段が考えられていますから、必ずしも建て替えのほうが安いとは言えません。

悲観的にならず、ポジティブに考えてみましょう。それまで住んでいた、愛着のある家をリフォームしたときに、耐震性に問題があることに気づいたとします。がっかりする人が多いと思いますが、それは決して不幸なのではなく、むしろ家を健全なものにするいい機会だとは言えないでしょうか。

リフォームが家の健全性を見直す機会になり、そのまま住み続けるよりも長く、安心して住むことができるようになったのです。リフォームにより、そのままでは危険な家を、健全な家へと変化させる、これもリフォームの素晴らしいところです。


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